残響とは室内で音を発生して、これを急に止めたとき後に残る響きをいう。この場合の音であるが、室内の音が定常状態に達するまで、十分長い時間―といってもせいぜい数秒程度でよいのだが―発生させることが必要で、拍手のような接続時間の短い音を発生したとき、あとに残る響きは厳密な意味では残響とはいわないでエコーと呼ぶ。残響は英語では reverberation 、カラオケで使用するリバーブユニットのリバーブはここに由来している。
「静けさ よい音 よい響き」/永田 穂 1986

2010年10月25日

B&W 800Diamond | 澤田龍一氏による解説 part.2

澤田龍一氏による解説 part.2
弊社で行われたB&W 800Diamond試聴会を公開いたします。(全4回)
D&Mホールディングス/マランツ・ブランド・音質担当マネージャーの澤田龍一氏を講師に招いた、B&W 800Diamondの詳細な解説です。試聴会の実際の映像と、氏の発言を読みやすく編集した文字の両方でお届けいたします。日本国内でもまだ出荷数・展示数ともに少ない本機について、少しでも知っていただける機会になれば幸いです。




動画の音声を聴きながら、文面を追ってご覧ください。

2000ガウスの損失を取り戻す




B&Wの場合は、一番上に高音用のスピーカー、次にミッドレンジのヘッドがあってウーファーのキャビネットに載っかってますけど、普通のスピーカーのようにウーファーの入った四角い箱にツィーターやミッドレンジが取り付けられているという形をあまりとっていないんですね。それはなぜかというと、この高音のユニットから出た音がバッフル面で反射して色々と波形を乱すのが嫌なもんですから、バッフル面積をできるだけダイアフラムより大きくしたくない。まあそういうハウジングに入れて反射とか、回折とかから逃れているわけですね。

当然小さく造るためにはスピーカーの磁気回路を小さくしなければいけない。しかし小さくても大きな磁石と変わらない磁束密度が得られないといけないんで、当然フェライトマグネットは使えない。それで非常に磁気エネルギーの強い、高性能なネオジムマグネットを使うことになるんです。これが実はツィーターの中身のユニット本体なんですが、ここに光ってるのがネオジムマグネットです。例えばこのネオジムマグネットが、だいたいこのフェライトマグネットぐらいの磁気エネルギーに相当します。本来であればこんな(フェライトマグネットのように大きな)磁気回路がここについてないといけないんですが(笑)、それだと大きくなりすぎて音の反射が大きくなるんで、工夫して小さくつくってるんですね。

今私が手に持ってるものが、98年に発売した「ノーティラス800シリーズ」のツィーターの磁気回路です。それでこちらが、今の一つ前の「800Dシリーズ」のツィーターの磁気回路です。ほとんど同じです。違うのは、磁気回路のポールピースの周りにショートリングを追加しているんです。電流歪を下げるのと、ちょっと難しいんですけど、ボイスコイルのインダクタンスによって高域で抵抗値が上がるのを抑えるためですね。このショートリングは、当然、磁気回路としては異物ですから、その分磁気ギャップの間隔が広くなるんで、同じ大きさの磁気回路であっても磁束密度は下がっちゃうんですね。しかし、できるだけ下げたくないので、薄くつくれるショートリングを使いたいんで、これ実は、純銀製なんです。銀は銅より電気抵抗が低いですからね。普通は銅のショートリングを使うんですが、あえて高価な銀を使っています。それでもやっぱり磁束密度が少し下がります。ショートリングの無い初代のものがだいたい18,000ガウスぐらい。鉄ヨークですから、ほぼそれぐらいで飽和しちゃうんです。それに対して、純銀ショートリング付きのもが16,000+αぐらい、ちょっと下がるんですね。

それで今回、その約2000ガウスの損失を取り戻したいということで、開発した新しい磁気回路がこれなんです。銀のショートリングはここに入っています。メインのマグネットはここにあるんですが、それに加えて、後ろと前に二つ、だから都合マグネットを4個使ってます。それでもって何をやってるかと言うと、普通ただ磁石を大きくしても、ヨークが飽和してリーケージ(漏洩)が外に増えるだけなんですね。それで磁気回路を磁石で囲って、磁束を中に閉じ込めちゃった。外に出ようがないようにですね。そうしてショートリングを使いながら元の磁束密度まで上げたというのが今回の磁気回路です。磁石を4つ使っているので、全てネオジムマグネットですけれど、4個マグネット、つまり”クワッドマグネット”システムというふうに呼んでいます。これね、ちょっと近くに寄せるとガチャガチャガチャっとくっついちゃう(笑)危ないのでお配りしませんけど・・。

さて、次におかけするのもスーパーオーディオCDなんですが、今度は「チャンネルクラシックス」というレーベルのスーパーオーディオCD、これオランダのクラシック専門のレーベルですけれど、そこから出ている「ボリビアのバロック2」というアルバムで、これ、ボリビア、南米ですよね。あそこのジャングルの奥にコンセプシオン教会がありまして、そこを誰かが発掘した時に、昔の音楽の楽譜が出てきた。それをまあ再現といいますか、演奏したものです。実際にジャングルの中にあるコンセプシオン教会の中で録音されたものです。最初に協会のてっぺんの鐘が鳴って、それからコーラスが始まる。そういう構成になっています。


(再生 略)
低い周波数に特徴のあるツィーター




それでツィーターなんですが、これはダイアモンドを使っているということを除くと、1インチ/25mmの、最もよく使われる口径のドームツィーターですけど、通常のドームツィーターというのは、たいがい高い周波数がどのぐらい伸びるかというのがテーマにされるんですが、低い方、ツィーターの再生周波数の低い方ですね、通常のドームツィーターっていうのは、低い方の最低共振周波数、エフゼロがだいたい、1kHzとか、高いものでは1.5kHzとかです。特に低いものでも700Hzくらい。そういう周波数が低域限界なんですが、このB&Wのツィーターっていうのは、非常にサスペンションが柔らかくて、最低共振周波数がだいたい200Hzから150Hzくらい。フルレンジみたいなツィーターですね。後で出てきますが、ネットワークが非常に簡素化されてコンデンサ一個で切っているんですね。そのために低い周波数が入っても問題ないように、十分にエフゼロが下げられています。

そのサスペンションの材料なんですが、まあよく見るような、黒いゴムのようなロールエッジがついています。これはB&Wの一連のものに同じように使われているんですけれど、実はこの黒い高分子系の材料が、今回のツィーターは、新しいものに替わっています。B&Wにどういうものかって訊いても「教えてあげないよ」って言われて、すぐまた真似すんだろって(笑)実はそういう意地悪な話じゃなくて、単純に商品名が無いんだそうですが、いわゆる高分子系の材料の複合材なんだそうです。それで、これを使うことによって、先程の地球上で一番硬いダイアモンドドームが、ほぼ完璧にピストンモーションするんですよ。それに関して柔らかいエッジがこう動くんですけれども、このエッジは、反共振つまり、周波数が高くなるとそのうちドームについて行けなくなって、エッジがちぐはぐに動き出すところを、非常にうまくコントロールするんだそうです。

それでは一体何が言いたいのかというと、このツィーターの15kHz、かなり高い周波数ですね、15kHzの指向性が、ひとつ前のダイアモンドツィーターだと、だいたい正面軸から30°外れると6dB下がっちゃう。それに対して新型は、ほとんど下がらないんです。それぐらい指向性が広いんですね。このあいだのステレオサウンド春号に、最新スピーカー3機種のデータが載ってました。あれはステレオサウンドフォスターさんに持ち込んで測定してもらったものですけど、正面軸上だけ測っても面白く無いから、ポーラーパターンがとれないか、つまり指向性のカーブがとれないのかって訊いたんですけどだめで・・。それをとってもらえると非常に嬉しかったんですけどね。軸上特性は旧モデルとあんまり変わらないです。まあそれが今回のツィーターが使用されている仕組みです。ですから一番改善されたのは、磁石が4つになって、ショートリングを入れることによって低下した磁束密度を補っているということと、サスペンションが改善されて高域の指向性が非常によくなった、ということですね。それで、次はミッドレンジのご説明をしようと思うのですが、それをお話しすると当然ミッドレンジの音につながることになります。

次もスーパーオーディオCDです。マランツの図柄のSACD。これ別にうちが頼んでつくってもらってるわけじゃなくて、このレコード会社が勝手に使ってるんですけどね(笑)まあ勝手にって言ったって許諾はしてますけどね。ここはオランダのSTSデジタルっていう、ハイエンド・オーディオマニア向けのCDやSACDを出しているレーベルです。マランツとは随分昔から仲がいいもんで、こうやって使ってくれるんですけれど・・。今回おかけするのは、女性ボーカルを聴いていただきます。ピアノと女性のボーカルです。カーメン・ゴームスっていうちょっとブルースっぽいジャズが得意な女性ボーカルなんですが、STSデジタルの社長兼レコーディングエンジニアができるだけクリアにボーカルを録りたいというので、普通ボーカル用のマイクっていうのは息がかかってノイズにならないように、あるいはつばきが飛んだりしないように、こんなスポンジのウインドスクリーンを付けているんですけど、あるいはネット貼ったりしますね。ですけど、これはそういうものは一切なしでマイクむき出しでやってます。ですから非常に鮮明な女性ボーカルです。発音なんか非常に良くわかる。私なんか英語は苦手なんですけど、これぐらい明瞭に発音してくれると、少しはわかるんじゃないかと思うぐらい、綺麗に歌ってくれているんですが(笑)ただ先程のようなスクリーンがないんで、[f]とか[v]の発音が入ると、息がかかりますから、ウーファーがぼぼっと動いたりしますけれどね。まあ、あえてそのような録音がされています。それでは聴いていただきます。『カンザスシティー』です。


(再生 略)

Part.3へ続きます)



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2010年10月21日

B&W 800Diamond | 澤田龍一氏による解説 part.1

澤田龍一氏による解説 part.1
弊社で行われたB&W 800Diamond試聴会を公開いたします。(全4回)
D&Mホールディングス/マランツ・ブランド・音質担当マネージャーの澤田龍一氏を講師に招いた、B&W 800Diamondの詳細な解説です。試聴会の実際の映像と、氏の発言を読みやすく編集した文字の両方でお届けいたします。日本国内でもまだ出荷数・展示数ともに少ない本機について、少しでも知っていただける機会になれば幸いです。また貴重な知的リソースを無料公開することをご快諾頂いた澤田氏とMarantz社には、この場を借りて深く御礼申し上げます。

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動画の音声を聴きながら、文面を追ってご覧ください。

私がMarantzの音質担当になった理由




お招き頂きましてありがとうございます。大阪では初めて *1の800Diamondです。是非ご説明させていただきたいと思います。私はマランツの澤田と申します。入社したのが1977年ですから33年間ずっとマランツなんですけれども、入社当初はいろんなところを研修で回って、その後、配属されたのが商品企画部でした。マランツはスピーカーを社内ではほとんどつくっていませんでしたから、外に、例えば三菱さんに作っていただいたり・・ 。実は最初はスピーカーのエンジニア志望だったんですが、それで技術部ではなく商品企画部に配属されたのです。マランツは当時からアンプが主流のメーカーでした。その後はフィリップスと一緒にCDを始めたりしましたけれども・・。

当時、経験豊かなアンプのエンジニアがたくさん在籍していたんですが、色々話を聞いていると、「今度の回路は歪がこんなに下がった」とか、「こんなにスピードが上がった」とか言っているんです。それはみんな8Ωの抵抗をつないで、「これだけ下がった」とか言っているんですが、実際音を出すのは抵抗ではなくスピーカーなんですよ。アンプのデータが良くなっても、それで必ずしも音が良くなるわけじゃないんです。それで、なんかおかしいんじゃないかというようなことを言っていたら、次第に音の評価をする試聴室を任されるようになりました。スピーカーが解らなければ音なんかわからないよ!っていうことで、(笑)25年ぐらい前から音質検討をするチームに加わりまして、後にその音質検討を主宰する立場になりました。それ以降、マランツの製品の全ての音質検討と確認は私がやらせていただいています。私がこれでOKと言わないと、量産してはいけないことになっています。

本来がスピーカーのエンジニアだったものですから、 B&Wとお付き合いを始めたのは1993年からですがB&Wのテクニカルな部分のサポートは、全て私がやらせていただいています。そういうことで今日のB&Wのご説明に関しても、私がたぶん日本では一番よく知っているだろうということで、やらせていただくことになりました。みなさんご存知だと思いますけれども、B&Wは1966年の創業です。オーディオブランドとしては、中ぐらいの長さの歴史なんじゃないでしょうか。Bowersさんが創業されてしばらくは、ガレージメーカーだったんですが、いまや世界を代表するスピーカーメーカーになっています。当初、B&Wのスピーカーは、日本にはラックスさんが70年代から約10年間輸入されていました。その後ナカミチさんが1980年から10年ぐらい扱われた後、なし崩しに関係が途絶えていたのを、我々マランツが引き継ぐことになりまして、93年に引き継いだんです。それ以降は、今日に至るまでマランツが日本での販売をさせていただいている、という歴史があります。

今日聴いていただくシステムのご説明をしますと、スピーカーは、800Diamond、新しい800シリーズのトップモデルですね。エレクトロニクスのほうは全てマランツの一番高い機械で、SACDプレイヤーのSA-7S1、プリアンプのSC-7S2、モノラルパワーアンプのMA-9S2が二つ。アンプのパワーでいいますと、このスピーカーが3Ωぐらいのリアルインピーダンスですから、だいたいチャンネル当たり600Wプラスアルファぐらい、のパワーパフォーマンスがあります。ケーブルは、ほとんどがアメリカのオーディオクエストのケーブルで、これも私たちマランツが輸入しているもので、おおむね一番上のグレードだと思います。ケーブルのほうがエレクトロニクスより高いんじゃないでしょうか。そういうグレードのものです(笑)

さて、こういう形(勉強会のような形)でスタートしたんで、どうしようかな(笑)最初に面白いものを聴いて頂きましょうか。せっかくおいでいただいていますので、少し珍しいものを聴いていただこうと思います。何年か前からガラスCDというのが出ているのをご存知だと思います。ファインN/Fというところが初めて発表して、今はメモリーテックさんとか、セーラー万年筆さんとかで作られており、近々ソニーさんの大井工場でも作られるようです。そのガラスCD、非常に高音質ということで話題になっておりますが、これからおかけするのは、実は日本にはまだ一枚しかない「ガラスSACD」です。まだ売っていません。(指で盤面を叩くとカンカンカンと一聴してガラス製だとわかる音がする)ね!これが大変な代物なんです。

ガラスCDっていうのは、こんな厚さのガラスを磨きこんで真平らにして、1.2mmの厚さのディスクにして、機械的にも真平ら、光学的にも曇りとかが一切ない。そういう状態のものを使っているんですけれども、SACDはご承知のようにハイブリッドなんで、さらに半分の、厚さの0.6mmに磨きこんでそれを貼りあわせていますから、生産的には非常にやっかいなわけです。ただその優位性はどこにあるかというと、普通のCDのポリカーボネイトの板に比べると、ほんとに真平らなんです。ポリカーボネイトのCDは、よく見ると反っていたりしますよね。それとCDの信号面をご覧になると、なんとなく縞模様が見えたりしますけど、そういったものが無く、光学的な透明度が非常に高くて安定しているんです。元々はピックアップの検査用ディスク、つまりテストディスクだったようです。それを使ってCDを作っちゃったんですね。

お聴きいただくのは、まだ世の中にはないガラスSACDです。これはファインN/FレーベルのSACDなんですけれども、曲はブリテンシンプルシンフォニー。演奏しているのは長岡京室内アンサンブルなんですが、これは私も録音の時に立ち会ったんです。2004年、今から6年前ですね。滋賀の栗東市にさきらホールという中規模ホールがあるんですが、そこで録音されたものです。第二楽章の弦楽のピチカートを聴いていただきたいと思います。

(再生 略)
"Diamond"の何が良いのか?




ガラスSACDでした。(冷房を切ると)すぐ暑くなりますね。すごいスーパー残暑ですね。(笑)さて新しい800シリーズなんですが、この一つ前のダイアモンドシリーズの時から、ツィーターの振動板に人造ダイアモンドを使うようになっています。ツィーターの振動板というのは非常に高い周波数を再生するために剛性が必要なんです。言ってみれば軽くて硬いほど特性的には都合が良いのですが、地球上で一番硬いものと言いますと、ダイアモンドということになりますよね。

近年CVD(化学気相蒸着)という方法で人工ダイアモンドが作れるようになりました。 天然のダイアモンドというのは火山の中の高温・高圧の下でカーボン、つまり炭素が結晶化してできるんですけど、人造ダイアというのはカーボンを含んだガスの中にシリコンの型を置いて、それをまあ言ってみれば電子レンジ、つまりマイクロウェーブで2000℃ぐらいに加熱してやると、ガスの分子が分離してプラズマ状態になるんですね。その状態に型を置いて結晶が成長するきっかけをつくってやると、型の表面に霜が生成するようにすーっと結晶が成長していって、ダイアフラムとして必要な厚さになったところで取り出し、型を融かして残ったところをドームとして使用する。これがダイアモンドダイアフラムの実物です。この容器で、実際にB&Wに納品されます。ちょっと力を加えるとすぐにパラパラになっちゃいますけどね。壊すと(笑)えらく高いんですよ。これが実際のダイアモンドドームです。

この裏側はなんと言いますか鉛筆色をしていますけれど、これが本来の人造ダイアの色です。というのは、これは単結晶ではなくて多結晶なのでカーボン色なんですね。表面が輝いているのは、結晶の表面を安定させるために、極めて薄いプラチナのコーティングをしているんです。それでこんな白い色をしているんです。これが結構大変な代物で・・。このダイアフラム一枚で何万円ですから。こちらが一つ前のシリーズのダイアモンドダイアフラムで、見本に使っていたものです。皆さんがさわって壊すんでほとんどなくなっちゃったんですけど、卵の殻みたいに少しへばりついていますね。

そういうようなドームを使っていまして、なにせ地球上で一番硬いものですから、非常に高い周波数を再生していくと、どこかで強度的に限界がきて高域共振がおきて、そこから先は減衰するんですが、その高域共振を起こす周波数がこのスピーカーではだいたい70kHzから80kHzぐらいです。人間の耳で聴こえるのが一応20kHzまでって言われていますが、私なんかそろそろ20kHzは危ないですけどね。それで今回のスピーカーのツィーターですが、これが実物なんですけれど、ここに付きます。

これがいわゆるノーティラスチューブと言われるもので、スピーカーの後ろにくっついてこんなふうになっています。ここにダイアモンドのドームがありますよね、そのドームが動いて音を出すんですが、当然後ろにも音は出ます。普通は蓋をして後ろの音は閉じ込めてしまうんですけれども、これには穴があいていて後ろに抜いているんですね。これ、ご覧になるとなんとなくテーパーがかかっているんですけど、これがノーティラスチューブというやつで、メガホンの逆です。メガホンって音が大きくなりますよね?逆にすれば音が小さくなる、まあ消滅しちゃう。そういうサイレンサーをくっつけている感じです。これが中身の実物です。ここに磁気回路があって、この部分に先程のドームがつく、そういう構造です。皆さんにお回してもいいんですけど、これ着磁されていますから、針式の時計に近づけたりカードに近づけたりすると危ないです。それらをはずしていただいたら・・時計に近づけると時計が狂いますからね、気をつけてください。ユニットが、収まっているハウジングがこちらです。これが亜鉛のダイカストで、厚いところで肉厚が10mmぐらいあります。重くて、しっかりしているものです。これは危なくともなんともないので(お客様へ回す)結構な重量がありますね。このようなツィーターが使われています。

じゃあツィーターのお話しでしたから、高域がわかりやすい曲をおかけしましょう。次もスーパーオーディオCDなんですが、これはavexさんのスーパーオーディオCDで、曽根麻矢子さんのバッハの平均律をおかけして、繊細な高音がどんなふうに出るのかを聴いていただきたい。これはフランスのパリのノートルダム・ド・ボンスクール病院礼拝堂っていう、まあチャペルですね。そこで録音したものなんですが、モニタースピーカーは、800シリーズで一番小さい805Sを持ち込んでいます。チャペルの中ですから、響きが豊かで、距離があって非常に長い残響を保っていますので、スタジオ録音とは違って臨場感があっていいです。

(再生 略)


*1 2010年9月においては弊社が関西圏で初の常設展示店舗。 <参考
Part.2へ続きます)



CCの明示:
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2010年10月19日

【翻訳記事】The 2010 CEDIA Show: Day 3

The 2010 CEDIA Show: Day 3
米国[Stereophile]の記事を紹介します。

SC-cedia3.jpg

Stereophile: The 2010 CEDIA Show: Day 3
[By Kalman Rubinson]


以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)

Classé社
2010年9月28日― 2010 CEDIA展を振り返ってみて、いくつかの新製品に心打たれた思いがある。その製品は、(そう望むのだが)現代のエレクトロニクス製品のデザインを再考させる予兆をはらむものだ。今日では、ストリーミング・コンテンツがテレビ、Blu-rayプレイヤー、特定の専用サーバーにおいて成功しており、そして私の知っている限りでは、その機能が今後スピーカーシステムに組み込まれようとしている。その結果として、非常に慎重に一つの製品を選ばないと、同じテクノロジーのものを余分に買うはめになる *1。対照的に、ハイエンド製品のメーカーは、アナログ/ステレオに専念した製品を彼らの持つデジタル/マルチチャンネル製品、そこは選り好みの激しい消費者がいる、ごちゃごちゃしたホームシアターへのバイパス道路だが、そこから切り離すことに励んできた。 *2。もう一度言う。必要そうに見えるものだが、いくつも「箱」を買ったり「相互接続」を買ったりするのはもうやめよう。

この状況分析に対していらいらした製品がこのアナログ/ステレオ・プリアンプで、それはデジタル入力と相当数のオプション・デジタル入力とデジタル処理の3つがある、しかしどれも妥協をしていないという製品だ。ClasséSSP-800のスタイルと同じラインのトップに据えられるべく、純血種で2chアナログプリアンプのCP-800($6000)を売り出した。マルチなRCAとXLRの左右入出力に加えて、CP-800はaux出力のセットと、それから通常はデジタルソースに使うサブの出力をアナログソースにも役立つようにして目玉としている。ClasséのAlan Clarkは、アナログ・プリアンプに使われてきたクロックを含む全てのデジタル回路をやめ、新たに「電源成分の補正テクノロジー *3」を使い、アナログ/デジタル両方をオペレーションしている時でもアナログ回路はデジタルから独立させていると、私に教えてくれた。デジタルソースへのアクセス(optical、S/PDIF、AES/EBU、USB)、それからデジタルのものは急に生き生きした。注目すべきは、そこにはアナログ信号を取り出すというオプションがあり、それはそのままにして、それでいてバイアンプやEQ付きローパス・サブウーハー出力の世代(への対応)を可能にした。


Classe-450.jpg


*1 筆者はどの製品にも同じようにネットワーク・オーディオ機能がついており、機器を購入する際、機能が重複するはめになることを警告している。
*2 原文は "the very picky among us into a kludgy home-theater-bypass." マルチチャンネル機器とステレオ機器を対照にして皮肉っている。
*3 原文は "power factor correction technology"。


McIntosh社
その他、2つの革新的な製品がMcIntoshから出てきた。ステレオコントロールセンターのC48($4500)とC50($6500)はMcIntoshの個性的なスタイルを持ち、後者は "McIntosh Blue" のフロントパネルメーターだ。C48は5バンドのトーンコントロールを操作しやすいフロントパネルに持ち、一方C50は8バンド・トーンEQと2つのアナログ・バランス入力を持つ。特徴として両機は8つのアナログ入力(+MMとMC)、4つのデジタル入力+USB(32bit/192kHzのリサンプリングとコンバート)。そして特筆すべきはその構造デザインであり、デジタルとACの動作はフルサイズのスチール板で仕切られた下部に置かれ、アナログ回路とアナログ制御とはそのプレートにより上下で分離されている。C50は、二組の場所それぞれのシャーシをスタックするというロジカルな結論で、このアイデアを進めたのだ。

MC50Front-450.jpg

MC50Rear-450.jpg


こうして、貴方の手に入れた "アナログのケーキ" は指(デジタル)でつまんで食べることができるようになる。


<関連記事>
【The 2010 CEDIA Show: Day 1】
【The 2010 CEDIA Show: Day 2】
Written by Kyo_Yamada
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