2010年12月09日

【翻訳記事】ワイヤレスサラウンドへの助言

Help with Wireless Surround Speakers
米国[ELECTRONIC HOUSE]の記事を紹介します。

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ELECTRONIC HOUSE: Help with Wireless Surround Speakers
[By Grant Clauser]


海外のサイトで、「リアスピーカーを設置したいが、壁がない」というユーザーの相談が掲載されていました。ワイヤレスのサラウンドスピーカーを利用して解決するつもりだと相談するのですが、アドバイザーが冷静にワイヤレスの実現性や、質問者の要求とのギャップを指摘していて、面白いです。

以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)




Ask a pro|インストールのプロに質問


質問:うしろに壁がないのですが・・・
現在、DENON AVR-2310CIを使って5.1chを設置しています。そこへ新たに2つのサラウンドスピーカーを追加して、7.1chにしたいです。問題は、リアの場所がオープンキッチンのため、スピーカーのケーブルを壁の内側のように這わせる場所がないことです。このレシーバーに接続できる、なにか良いワイヤレスサラウンドスピーカーを提案頂けないでしょうか?


Electronic Houseの回答:

もしあなたが完全にワイヤーのないソリューションを探しているなら、それに対する回答は「ノー」です。なぜなら、すべてのワイヤレススピーカーは、依然として「電源」が必要だからです。ここで言う「電源」とは、ほとんどの場合がAC電源プラグの接続のことです。したがって、そのワイヤレスレシーバーからは、スピーカーケーブルを這わせることになるでしょう。もし台座にスピーカーを載せることがあなたの美意識上問題なければ、ですが。それでもまだ「スピーカーケーブルが部屋の後ろを走る」というあなたのトラブルを解決したいと言うなら、いくつかオプションがあります。それは、あなたのDENONに接続されたトランスミッターを用意し、ワイヤレスアンプレシーバーをサラウンドスピーカーに接続する、というものなどです。



あなたの背面に壁がなく、キッチンのために開放されたスペースであるのなら、やはりトランシーバーへの電源供給を探す時に、トラブルを抱えるでしょう。また、あなたが床下の部分へでもいこうとしない限り、ワイヤレスレシーバーからのスピーカーケーブルがフロアを横切ります。



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いくつかのメーカーが、ワイヤレスのトランシーバー/レシーバーのパッケージ商品をつくっています。だいたいのものが2.4GHz伝送です。それぞれのシステムのレシーバー部分には、スピーカー1、2個分のアンプが内蔵されています。そのワイヤレスシステムのアンプは、あなたのDENONレシーバーと同じパワフルさはないです。KEF Wireless Systemは、わたしが過去に使ったことのある1つですが、結構いい音です。(電波などの)干渉に対して信号を安定させるための、"frequency hopping technology" *1が搭載されています。



PolkのF/Xは独立したスピーカーボックスで、4つのフルレンジ・ドライバーと5.25インチのウーファーを搭載しています。このユニットはサラウンドスピーカーの置き換え用にデザインされています、後ろの壁用ではありません(側壁に反響させます)。SoundcastのSurroundcastは、トランスミッターとアンプレシーバー(25W x2)を内蔵しています。やっぱりあなたは電源を探し、2つのスピーカーへレシーバーからケーブルをはわせなければなりません。



JBLのWEM-1のワイヤレススピーカーキットは、Soundcastと同じような働きをしますが、50W x2です。JBLはトランスミッター付属のキットや、スピーカーがレシーバーにビルトインされた製品も販売していますが、でも1チャンネルにつき15Wだし、たぶんあなたの要求に対してはパワー不足でしょう。



わたしの考えるワイヤレスに代わるオプションとしては、インシーリング(天井埋込み)スピーカーでしょう。これであれば、あなたはワイヤー接続できて、しかもメディアルームとキッチンの間の開放的な空間を何者にも阻害されません。少しインストールに手間がいりますが、まあこれがいいでしょう。ここで探せます。(リンク:米国のインストーラーリストへジャンプします)





*1 本家サイトを見てもあまりよくわからないが、AAFHSS (Advanced Frequency Hopping Spread Spectrum)とのこと。ちなみに "frequency=周波数" "hopping=ぴょんぴょん飛ぶ"の意味。

Written by Kyo_Yamada
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2010年10月19日

【翻訳記事】The 2010 CEDIA Show: Day 3

The 2010 CEDIA Show: Day 3
米国[Stereophile]の記事を紹介します。

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Stereophile: The 2010 CEDIA Show: Day 3
[By Kalman Rubinson]


以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)

Classé社
2010年9月28日― 2010 CEDIA展を振り返ってみて、いくつかの新製品に心打たれた思いがある。その製品は、(そう望むのだが)現代のエレクトロニクス製品のデザインを再考させる予兆をはらむものだ。今日では、ストリーミング・コンテンツがテレビ、Blu-rayプレイヤー、特定の専用サーバーにおいて成功しており、そして私の知っている限りでは、その機能が今後スピーカーシステムに組み込まれようとしている。その結果として、非常に慎重に一つの製品を選ばないと、同じテクノロジーのものを余分に買うはめになる *1。対照的に、ハイエンド製品のメーカーは、アナログ/ステレオに専念した製品を彼らの持つデジタル/マルチチャンネル製品、そこは選り好みの激しい消費者がいる、ごちゃごちゃしたホームシアターへのバイパス道路だが、そこから切り離すことに励んできた。 *2。もう一度言う。必要そうに見えるものだが、いくつも「箱」を買ったり「相互接続」を買ったりするのはもうやめよう。

この状況分析に対していらいらした製品がこのアナログ/ステレオ・プリアンプで、それはデジタル入力と相当数のオプション・デジタル入力とデジタル処理の3つがある、しかしどれも妥協をしていないという製品だ。ClasséSSP-800のスタイルと同じラインのトップに据えられるべく、純血種で2chアナログプリアンプのCP-800($6000)を売り出した。マルチなRCAとXLRの左右入出力に加えて、CP-800はaux出力のセットと、それから通常はデジタルソースに使うサブの出力をアナログソースにも役立つようにして目玉としている。ClasséのAlan Clarkは、アナログ・プリアンプに使われてきたクロックを含む全てのデジタル回路をやめ、新たに「電源成分の補正テクノロジー *3」を使い、アナログ/デジタル両方をオペレーションしている時でもアナログ回路はデジタルから独立させていると、私に教えてくれた。デジタルソースへのアクセス(optical、S/PDIF、AES/EBU、USB)、それからデジタルのものは急に生き生きした。注目すべきは、そこにはアナログ信号を取り出すというオプションがあり、それはそのままにして、それでいてバイアンプやEQ付きローパス・サブウーハー出力の世代(への対応)を可能にした。


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*1 筆者はどの製品にも同じようにネットワーク・オーディオ機能がついており、機器を購入する際、機能が重複するはめになることを警告している。
*2 原文は "the very picky among us into a kludgy home-theater-bypass." マルチチャンネル機器とステレオ機器を対照にして皮肉っている。
*3 原文は "power factor correction technology"。


McIntosh社
その他、2つの革新的な製品がMcIntoshから出てきた。ステレオコントロールセンターのC48($4500)とC50($6500)はMcIntoshの個性的なスタイルを持ち、後者は "McIntosh Blue" のフロントパネルメーターだ。C48は5バンドのトーンコントロールを操作しやすいフロントパネルに持ち、一方C50は8バンド・トーンEQと2つのアナログ・バランス入力を持つ。特徴として両機は8つのアナログ入力(+MMとMC)、4つのデジタル入力+USB(32bit/192kHzのリサンプリングとコンバート)。そして特筆すべきはその構造デザインであり、デジタルとACの動作はフルサイズのスチール板で仕切られた下部に置かれ、アナログ回路とアナログ制御とはそのプレートにより上下で分離されている。C50は、二組の場所それぞれのシャーシをスタックするというロジカルな結論で、このアイデアを進めたのだ。

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こうして、貴方の手に入れた "アナログのケーキ" は指(デジタル)でつまんで食べることができるようになる。


<関連記事>
【The 2010 CEDIA Show: Day 1】
【The 2010 CEDIA Show: Day 2】
Written by Kyo_Yamada
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2010年10月14日

【翻訳記事】The 2010 CEDIA Show: Day 2

The 2010 CEDIA Show: Day 2
米国[Stereophile]の記事を紹介します。

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Stereophile: The 2010 CEDIA Show: Day 2
[By Kalman Rubinson]


以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)

MartinLogan社 "Theos"
2010年9月27日― 2010 CEDIA展レポートの第二回は、MartinLoganに戻って始めよう。第一回で私がレポートした$2000/ペア・静電式ハイブリッドのElectroMotionと同様に、このカンザスのメーカーは魅力的な新しい2wayのTheosを展示した。この手作りのフロアスタンド型は、幅9.2インチ(約23cm)/高さ44インチ(約1117cm)のXStat静電式トランスデューサに8インチのアルミコーンを搭載したバスレフ型エンクロージャーという構成だ。この大型の静電式ラジエターとパッシブ・ウーハーはバイワイヤ可能で、もしくはユニークなツール・レスのバインディング・ポストを使える。$5000/ペアと、TheosはReserveシリーズ中、最も入手しやすいスピーカーとなる。


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ADAM Audio社
ADAM Audioはスタジオ・スピーカーにルーツを持つドイツのメーカーで、マルチウェイのアクティブ/部分的なアクティブ/パッシブが可能なスピーカーを展示していた。そのエキゾチックなスタジオスピーカーを物色している間、小型とはいえパワードのArtist 3Artist 5シリーズのそれぞれ3つのスピーカーはそのリボン・ツィーターで私の心を捉え、こざっぱりしていながらもアコーディオン風の可愛らしい佇まいで私に魔法をかけてきた。それはもうどこにでも行けただろう *1


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*1 原文は "It could go anywhere." 慣用表現だと思うが、どういう意味合いかは不明。


Monitor Audio社
Monitor Audioは彼らの稼ぎ頭であるBronzeラインをBXシリーズへとアップデートした。全ユニットにC-CAM(Ceramic-Coated Aluminum/Magnesium) ドライバーを採用し、シングル・スルー・ボルトでマウント、そして磁石式の取付グリル。この高品質ラインは外観も音質も、開放型のショーフロアというストレスフルな環境のもとでさえ、実に見事であった。一番大型のBX6はたったの$1000/ペアで、とりわけ私の好奇心をそそった。写真の左にあるのがそれだ。


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Wadia/qsonix社
もちろんスピーカー以外にも調査するものはあるわけで、オーディオ・サーバーのハードウェア機器は注目に値した。Wadiaqsonicsと共同で、14インチ/タッチスクリーン搭載のQ2サーバー、2TBのハードドライブ、qsonicsのソフトウェアとWadiaのノウハウを入れ込んだデジタル・オーディオ・ハードウェアを$8000で開発した。 *2


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*2 原文では "qsonics"とあるが、恐らく "qsonix"の間違い。


Cary Audio社
Cary AudioはあなたのiPhoneやiPadをディスプレイやコントローラーとして使えるMS-1サーバーを出展した。24bit/192kHzのファイルリッピング *3に対応した内蔵型CDドライブとSHOUTtcastストリーミングがあるにも関わらず、このセンスあるサーバーのコストはジャスト$2500である。


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*3 原文には "24/192"とあるが、メーカーサイトでは "24 bit 96 kHz Max"とある。


Cambridge Audio社
最後になるがCambridge Audioが、およそあなたがWi-Fiやイーサネットにのせられる全てのハイレゾ・オーディオ(24bit/96kHz)がストリーミングできる、シンプルで素敵なNP-30サーバー($649)を出展した *4。明るくて使いやすい4行表示のディスプレイを持ち、追加のデバイスを必要せずとも、繰り返すが、その中にはiDevices(原文)*5のためのアプリが入っているのだ。私はこれらの近代的な便利さがあるものの、相変わらず外観はオーディオ・コンポーネントであるし、完璧に直感的であることを発見した。


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*4 公式ページにはまだプレスリリース程度しか掲載されていなかった。
*5 おそらくApple社の製品全般を指していると思われる。

[Day 3]へ続きます
Written by Kyo_Yamada
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2010年09月30日

【翻訳記事】The 2010 CEDIA Show: Day 1

The 2010 CEDIA Show: Day 1
米国[Stereophile]の記事を紹介します。

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Stereophile: The 2010 CEDIA Show: Day 1
[By Kalman Rubinson]


以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)

優れたラウドスピーカー達
2010年9月27日― アトランタのWorld Congress Centerでの2回目は暑くて(約32.2℃)外は湿気があったが、2010 CEDIA Exposition はクールだった。最初の日に、私は多くの面白いラウドスピーカーの新製品を見つけることができた、それも3フロア分も見ないうちにである。疑いなく、もっと多くのものが見つかっただろうし、しかもほとんどの興味をそそる新しい製品は比較的安価なものであったと言える。


Golden Ear Technology社
第一に、Sandy Grossの新しい会社、Golden Ear Technologyはクリーンな音の小綺麗なラインを提供する。最高位ラインのTriton Two Towerでさえも、デュアル・パワード・ウーハーとハイルのリボンデザイン*1 を想わせるリボン・トゥイーター、このフル3wayシステムでペアたったの$2500だ。その外観に伴ってタワーの流線型を伝えることには失敗しているが、もちろん、あなたは私の表現を使うことになる、それはバランスのとれた明らかなフルレンジのサウンドだと。それ以外のラインには、より小さなSuperSat 3($250/1本)、大きめのSuperSat 50($500/1本)、補完性のある水平・垂直の両構成を持たせたパッシブ・2wayのパワード・サブウーハー。これらは全てタワーのためにデザインされた優れたデザインを持っている。Sandyは自分が何をやろうとしているのか、わかっている。


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*1 原文では"Heil ribbon design"。heilはドイツ語で「万歳」だが、恐らくここではHeil Sound社のことを言っていると思われる。


MartinLogan社
MartinLoganからのビッグニュースは、Aeriusを覚えている人達へアピールする。Aeriusは1990年代前半に高透明度の静電型スピーカーの世界を富裕層以下の私たちへ$2000で開いてくれた製品である。小さなほっそりとしたラジエターを持つ、新しい2wayのElectroMotion、ElectroMotion ELSはこの通貨危機のご時世にペア$2000で提供されている。これは予想以上の成績*2 に見える。


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*2 原文では"This looks like an overachiever. "。overachieverは「予想以上の成績を収めた」の意。あまりうまい訳にならなかった。


KEF社
一週前に発表がリークされていたにも関わらず、私はKEFの新しいQ Seriesを見るのにぞくぞくした。Q Seriesは2010年CESでデビューした、英国メーカーの印象的なConcept Blade*3がアイデアのベースとなっている。新しいQの革新部分としては、刷新されたUni-Qドライバーを大型化して組み込み、コーン部分をZ-flexで取り囲み、ベンティッド構造*4 を持つさらにパワフルなツィーターを搭載した点だ。中央をダンピングしたアルミニウム製コーンはウーハーに使われている。シリーズ・レンジは、小型ブックシェルフの2way:Q100($499.99/ペア)から、とても堂々とした(しかし上品な)フロアスタンドのQ900(たったの$799.99/1本)までと、センター用、サラウンド用、サブウーハーがある。


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*3 "Concept Blade"はKEF社のデザインコンセプト。その独特のフォルムは「ブレード=刃」を彷彿させる。【参考】
*4 原文では"vented structures"。ventedは「出口を与えられた」の意。KEFは新しいドライバーユニットに空気の圧力を逃がすための構造を採用している。


Pioneer Electronics社
私にとって最も大きいサプライズとなったのは、Pioneer Electronics(米国)のとても力強い響きを持つ小型の2wayだ。"BS-41"は、"6-element network"(原文)*5 に接続された5インチのポリプロピレン製ウーハーと1インチのソフトドームを持つ。Andrew Jonesは、小型ブックシェルフデザイン/フロアスタンド/サブ・ウーハーの新しいラインの代表として、この製品をデモすることを誇りに感じている(梱包用のダンボールには"Audio Artistry by Andrew"*6 とレーベルされている)。それは注目すべきほどに明瞭かつステレオペアとして広々と響き、その提示された驚くべき価格と比べるとちょっと奇妙なほどだ。他の全ての製品はBest Buyでも購入可能だが、BS41はパイオニアのWebサイトからのみ可能となっている。おっと、私はあなたにその価格が$199でしかもペアだと伝えていたかな?WhooHah.


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*5 原文の意味がつかめなかったが、"element"は「要素、構成部分」を指すため、6つの要素で作られたネットワーク回路だと思われる。詳細については不確か。
*6 直訳すると「アンドリューによるオーディオ芸術」。"artistry"には「技巧」という意もある。


Summit Wireless社
最後に、先見的なSummit Wirelessのデザインを、今や現実の世界の製品としてレポートできることをとても嬉しく思う。Aperion Intimus 4T Summit Wireless Systemは、非常に小さなホームシアタープロセッサー(HDMI付属、HD出力)×1、パワード/タワーの4T 2way×2、パワード/センターの5C 3way、パワード/サテライトの4B×2、そしてパワード/サブウーハーの8Aで構成されるフル5.1chシステム。それがすべてワイアレス!プロセッサーはとにかく小さくて、なぜならパワーアンプは不要だしアウトプット用ジャックすら要らないからだ!自動セットアップはものの数秒で行えて、再構成と再測定がいつでも必要な時にできる。$2499とはまったくenchilada(原文)*7 の為で、これは実に魅力的でスィートなサウンドシステムなのだ。


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*7 "enchilada"とはメキシコ料理のひとつ。筆者も知らなかったのだが、調べてみると色んな材料をくるっとトルティーヤで巻いた料理のよう。従って、ここでは複数の機器をパッケージングしていることをあてているのだと思う。これなら"At $2499 for the whole enchilada,"の表現がわかってくる。

[Day 2]へ続きます
Written by Kyo_Yamada
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2010年09月20日

【翻訳記事】HDMI to Infinity and Beyond[2]

HDMI to Infinity and Beyond【後半】
米国[Home Theater]の記事を紹介します。

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Home Theater: HDMI to Infinity and Beyond[2]
[by Thomas J. Norton]


以下は原文の後半を意訳したものです。(見出しは訳者による)

HDMI 1.4のすぐに役立つ3つの特徴
・HDMI 1.3から1.4へ/3Dに対応する
HDMI 1.4は新しい方式の3Dを持つソースを伝送・通過・受信することができる。HDMI 1.3でも1.4と同じ帯域幅を提供しているが、さらに1.4では、Javaが強化されたディスク *1 に対応したデータを運ぶことが可能になっている。HDMI 1.4はまた、あなたの3D HDTVが自動で正しい3Dモードを選べるように埋め込まれたフラッグ *2 を、認識・伝達することが可能だ。

・1.4と1.4aの差は?
HDMI 1.4と1.4aの違いは、マンダトリの3D放送標準において、"side-by-side horizontal"と"top-and-bottom"、これら二つのフォーマットの両立が加えられている点だ *3。この二つの方式は共に3Dを供給するが、"side-by-side"は960/1080、"top-to-bottom"は1920/540の解像度となり、つまりはフルハイ画質の半分の解像度となる *4。現在のところでは、Blu-rayが唯一自宅で完全な1920/1080の3Dを楽しめるソースである。

・ディスプレイからの音声を返す
HDMI 1.4の"Audio Return Channel"(オーディオ・リターン・チャネル)は、AVアンプやサラウンドプロセッサと接続したディスプレイから、HDMIケーブルを通して音声を返送する。これにより、AVアンプやサラウンドプロセッサの音声出力へ接続するのに必要であった、別の音声ケーブル(アナログもしくはデジタルの)を取り除くことができる。つまり、HDTVのチューナーの音声のような、そのセットからくるオリジナルのソースをダイレクトに繋ぐことができるということだ。この特徴が機能するために、AVアンプとHDTVはオーディオ・リターンに対応しておく必要がある。この接続は、2チャンネルPCM、マルチチャンネルオーディオ、それからDolby DigitalとDTSの圧縮音声(彼らの兄弟姉妹の高解像度ロスレスではなく)のみを運ぶことができる。

*1 プログラミング言語のひとつであるJavaをブルーレイディスクに搭載できるようになった。特典映像やメニュー画面の多機能化などが可能となる。Panasonic社サイトで分り易く解説されています。【参考
*2 フラッグ[flag]はコンピュータ・プログラミング用語のひとつで、条件判定などに使われる。本記事の文脈では、このflagが映像機器で表示する方式を判断する仕組みを説明している。
*3 要するに3D放送で採用された二つの方式に対して、1.4aだったらどちらでも大丈夫ですよということ。「マンダトリ = "mandatory"」とは義務・必須と訳される。フォーマットについて義務化されたものを「マンダトリ」と表される。
*4 どちらの方式も一つのフレームを1/2に分割しているため、解像度が半分になると言っている。


HDMI 1.4のずっと後に役立つ5つの特徴
・イーサネットチャネルの追加
"Ethernet Channel"では、HDMI 1.4を用いて複数台が接続された同一コンポーネント内でインターネット接続を共有することを認めている。この双方向でハイスピードの"HDMI Ethernet Channel"は、100Mps以上で動作する。このデータ・チャネルを使うには、システム内のそれぞれのコンポーネントが"Ethernet Channel"に対応している必要がある。それにあなたはそのイーサネット付きのHDMIが特別に必要になる。標準のHDMIケーブルにはイーサネットの機能を動作させるに必要なワイヤーが入っていないのだ。HDMIイーサネット・チャネルは、コンポーネント内のHDMI 1.4レシーバーやトランスミッターのチップが、その機能に適用するよう、移行することを要求する。そしてそれらの移行がなされたHDMIのチップは、現在のところメーカーだけが利用できる。2010年6月時点において、HDMIイーサネット・チャネルは、一般的に利用するHDMI製品ではまだ現れていない。なぜなら新製品では3Dにフォーカスしていたからで、私たちは数ある2010年の新製品においてまさかこのイーサネット機能が利用可能になるとは予期していなかったのだ。チップレベルでの移行はハードウェア上であるため、将来的なファームウェアの移行によって、HDMIイーサネット・チャネルの可能性を与えられて製造されていない製品をアップデートすることは、つまりできない。

・Full HDの4倍の解像度
HDMI 1.4は、最大24Hzのリフレッシュ・レートで4096/2169の解像度を持つソースをサポートしている。しかし、4kを手頃な価格のコンシューマー向けディスプレイでという動きは、近い将来ありそうもない。現在でネイティブにその解像度が有効な最高機/JVCの4kプロジェクターで4096/2400、そしてSonyの4kプロジェクターで4096/2160だ。これらが現在唯一あなたの買える4kの映像機器で、しかも簡単でも安くもない。(最高機は約$185,000で、相当ハイエンドなホームシアター向けに売られ、さらにSonyの4kプロジェクターは商業用の劇場ユースに販売されている。)純粋に4kとしてつくられたソースというのは、デジタルシネマのプレゼンテーション用においてでさえも、滅茶苦茶にレアである *5。まあ4kのソースがすぐにコンシューマー向けになるなんてないだろう。

・新たにサポートされる幅広い色空間
HDMI 1.4は、デジタルカメラで有効な、幅広い色空間をサポートする(sYCC601、Adobe RGB、Adobe YCC6012)。HDMI 1.3ではDeep ColorとxvYCCを既にサポートしている。このたった二つのカラー拡張のオプションは、フルモーション・ビデオのために議論されていたものだ。しかしこれら二つの方式は、コンシューマー向け市場ではどこにも見当たらない。少数のHDビデオカメラとビデオゲームを除いて。

・小型HDMIコネクター
新しくて小さいHDMIコネクターが、HDMI 1.4のポートとして開発された。このコネクタは第一にポータブル機器用にと考えられている。

・自動車用のコネクション
"The Automotive Connection System"は、車載アプリケーション上の周辺問題に適応するよう設計されたケーブルの仕様となっている。

*5 今年7月にYouTubeが4K画質の動画再生に対応しました。記事中には「レア」とありますが、ネット上でオープンに公開されています。視聴ソースとしての賛否をここで論ずるつもりはありません。【参考=YouTube日本版 公式ブログ


ケーブルのこと
もしあなたがHDMI1.4を買いに行ったら、レーベルに書かれたきちんとした指示書きみたいなものを見つけることはできないだろう。それにも関わらず、ケーブルメーカーたちはスピードの違いとかが格付けされた、気が滅入るほどの種類であなたに大攻勢をしかけてくる。そこでHDMI(HDMI Licensing, LLC/本社アメリカ)は現在、大雑把に分けたたった二つだけのクラスを使って分類するよう薦めている。イーサネットを提供しているか、そうでないか。

・スタンダードHDMI
1080i/60までの転送レートに最適。
(Standard HDMI + Ethernetは、双方向でブロードバンド通信するためのケーブルがジャケット内に撚りあわせられている。)

・ハイスピードHDMI
1080p/60とDeep Color、3Dをサポート。
(High Speed HDMI + Ethernetも、双方向でブロードバンド通信するためのケーブルがジャケット内に撚りあわせられている。)

もしあなたがHDMI 1.4の先進的な機能(ブルーレイの高精細3Dも含めて)を利用しよう思っているなら、きちんと適合性に保証のあるハイスピードタイプを選ぶ必要がある。ハイスピードのHDMIケーブルが市場に登場した今から数年の間は、今あなたがすでに所有しているケーブルは値段に合ったものであるだろう。標準のHDMIケーブルでも大丈夫なくらいだ。新しくて高価なハイスピードタイプのHDMIケーブルを一本、もしくはセットで(新型の3D HDTVと一緒に)追加させようとあなたの腕をセールスマンにねじ込まれる前に、現在手持ちのケーブルをチェックしておくのもそう悪いことではない。もしそれでシステムが動かなかったとしても、起こりうるであろう最悪の事態とは、僅かな日数遅れが出るぐらいだ。それもケーブルをアップデートするためにもう一度電気屋さんへ行くとか、もしくはお気に入りのオンラインショップで費やす日数の話だ *6

*6 現状の仕様でも充分なのに、ハイスペック過ぎるHDMIケーブルを買う必要は当分ないだろうと指摘している。3Dテレビと一緒に押し売られないようにと冗談めかして警告している。


その他のこと
高解像度3Dの伝送が保証されているHDMI 1.4、これが搭載されたBlu-ray 3Dプレイヤーが必要だとあなたが考えている最中に、SonyはHDMI 1.3を搭載するPlayStation3のファームウェア・アップデートを発表した。アップデートされたプレーヤーでは、いくつかのディスクで制限を受け、それは試してみるまでわからない。しかしPS3の基幹部分が巨大であることから、3Dゲーム市場の持つ巨大なポテンシャル語るのはなく、コンテンツ・プロバイダーの優秀な人たちは、足を掬われるであろうゲーム機での3Dコンテンツを全力で避けたのだった。

覚えておいてほしい、もしあなたのAVレシーバーやサラウンド・プロセッサーがHDMI 1.3でも、必ずしも3Dゲームから外されたわけではない。あなたはHDMI 1.3を搭載したAVレシーバーやサラウンドプロセッサーとHDMIで音声接続ができて、3D HDTVともう片方のHDMIで映像接続が可能な、そんなHDMI 1.4の出力ポートが二つ搭載されているBlu-ray 3Dプレイヤーを買うことができるのだ。それから3DがHDMI 1.4でAVレシーバーやサラウンド・プロセッサーを通るのを保証しているのは、その機器が3Dを通すためのHDMI 1.4とファームウェアを持っている時だけだ。HDMI 1.3のAVレシーバー、サラウンド・プロセッサーやその他の機器がひと繋ぎとなり3Dソースは伝送されるかもしれない。しかし、こうした接続が不具合無く単独できちんと働くかの保証はない。

Written by Kyo_Yamada
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